独立コンサルタント向けiPhone時間記録アプリ6選(2026年)。日額の案件も顧問契約も、請求書まで一本で
独立したコンサルタントの収入は、だいたい二つの形でやってきます。日額いくらで入るプロジェクトと、毎月決まった額の顧問契約。前者は稼働した日数と時間の証拠が要り、後者は契約の範囲を超えていないかの記録が要ります。そして両方とも、自分で請求書を出し、自分で入金を確かめます。その一連を、会社の経理部なしで回すためのアプリの順位です。

2010年、アメリカの独立コンサルタントが5つ星のレビューを書いてくれました。このアプリで生活がずっと楽になった、顧客への請求はぐちゃぐちゃだったが、今は全部の時間を記録できている、と。請求がぐちゃぐちゃになる理由は、たいてい時間の記録と請求書が別々の場所にあることです。2010年のiTimeSheetには請求書の機能がありませんでした。v5でようやく、記録と請求書が同じ場所に並びました。
この記事は、会社を辞めて一人で、あるいは一人法人で、複数の顧客と日額の案件や顧問契約を結んでいるコンサルタントに向けています。
数字は書いた日の日本のApp Storeのもので、あなたが確かめられます。1位は私が作っているアプリです。2位以下は、iTimeSheetが合わない人への推薦です。
順位の付け方
独立すると時間の記録がそのまま請求と入金に直結するので、その流れが切れないかを基準にしました。
- 日額の案件をどう扱うか日額で契約していても、稼働の証拠は時間で残すのが安全です。時間から日額にどう戻せるかを見ました。
- 顧問契約の範囲を超えていないか毎月の顧問料に対して、実際に何時間使っているか。範囲を超えた月が続けば、契約を見直す根拠になります。
- 毎月の請求を忘れないか顧問契約の請求を一か月忘れても、顧客は気づいてくれません。
- 未入金を追えるか経理部がない以上、催促も自分の仕事です。
- 顧客情報の置き場所独立したコンサルタントの顧客リストは、そのまま事業の価値です。
ランキング
App Storeの評価は2026年10月15日時点(日本のApp Store)。

iTimeSheet
時間の記録から請求、催促、入金確認まで
iTimeSheetの顧客 → 案件 → タスクは、顧客 → 契約(日額プロジェクト、顧問契約) → 作業として使えます。単価は時間単価で、顧客から案件、タスク、記録1件へと引き継がれます。日額単価を直接設定する機能はないので、たとえば日額を所定の時間で割った時間単価を案件に設定し、稼働時間で請求額を出します。顧問契約は案件を分けておけば、毎月その契約に何時間使ったかがレポートで見え、範囲を超えているかが分かります。
Studioでは請求書タブに顧客ごとの未請求額が並び、1タップでロゴ入りのPDF請求書になります。年ごとの連番、日本向けの法定記載事項、振込先、顧客ごとの請求プロフィール(住所、支払条件など)。インボイスの登録番号は発行者情報として自分で入力します。毎月の定期請求の時期には朝9時の通知が来ますが、通知は思い出させるだけで、請求書を作ったり送ったりはしません。期限を過ぎた請求書には下書き済みの催促メールがあり、入金済みにするとレポートで請求済みと入金済みの差が見えます。
データはiPhoneの中だけで、アカウントも提供元のサーバーもありません。弱点もあります。日額単価の設定や源泉徴収税額の自動計算はiTimeSheetにはその機能はありません。PCやiPadで同じ記録を開けず、会計ソフト連携もありません。表示言語は英語・フランス語・スペイン語・ドイツ語・韓国語で、日本語UIはまだありません。

強み
- 記録と同じ数字から1タップで請求書
- 毎月の定期請求の通知、期限超過の催促メール、入金済みの管理
- 顧問契約に使った時間をレポートで確認できる
- アカウントなし、顧客リストは手元だけ
弱み
- 日額単価の設定はなく、時間単価に換算して使う
- 源泉徴収税額の自動計算はない
- PCやiPadで開けず、会計ソフト連携もない
- 日本語UIなし。日本のストアの評価はまだ1件
向いている人: 日額の案件と顧問契約を抱え、自分で請求と入金管理をする独立コンサルタント。
料金形態: 無料枠は顧客3件と1日2件の記録まで。Essential(¥600/月または¥4,000/年)で記録無制限と書き出し、Pro(¥1,000/月または¥7,000/年)で領収書の写真とウィジェット、Studio(¥1,500/月または¥11,000/年)で請求書と定期請求の通知。Studioに無料トライアルはありませんが、透かし入りの請求書プレビューで実データのPDFを確認できます。Apple経由の自動更新で、解約はAppleアカウントの設定から。
★★★★★ Excellent application私は独立コンサルタントで、このアプリのおかげで生活がずっと楽になりました。顧客への請求は以前はぐちゃぐちゃでした。今はすべての時間を記録していて、とても使いやすいです。欲しい細かい点はいくつかありますが、全体として5点満点です。
英語から翻訳 ·« I am an independent consultant and this application has made my life so much easier. Invoicing my customers used to be a mess. Now i keep track of all the hours and is so easy to use. Some minor things I want on it but over all 5/5. »
luisman69 · App Storeレビュー · United States · 2010年

Misoca
請求書の様式と郵送を、弥生に任せる
Misocaは弥生の請求書アプリで、見積書・納品書・請求書をインボイス制度に沿って作り、郵送代行があります。2026年10月15日時点の日本のApp Store評価は4.7(およそ1万5千件)。大企業の顧客が紙の請求書を求めるなら、iTimeSheetより安心です。アカウント必須で、時間の記録はありません。
強み
- インボイス制度対応の書類
- 郵送代行
- 評価件数が最も多い
弱み
- 時間の記録はない
- アカウント必須、データは弥生のサーバー
- 記録と請求が別の場所になる
向いている人: 請求書の様式と郵送を最優先し、時間は別に記録する人。
料金形態: 無料プラン+有料プラン

freee請求書
freeeの会計と請求書をつなげて使うなら
freee請求書は見積書から請求書までをインボイス制度の様式で作り、freeeアカウントでPCとiPhoneを同期します。2026年10月15日時点の日本のApp Store評価は4.5(およそ2,500件)。freeeで帳簿をつけている人には、請求書も同じアカウントに置ける点でiTimeSheetより便利です。時間の記録はありません。
強み
- インボイス制度の様式
- PCとiPhoneで同期
- 無料プランあり
弱み
- 時間を記録しない
- アカウント必須
- データは提供元のサーバー
向いている人: freeeで帳簿をつけている独立コンサルタント。
料金形態: 無料プラン+有料プラン

Timemator
買い切りで、iPhoneとほかのApple端末を同期
Timematorは買い切りの時間記録アプリで、アカウント不要、iCloud同期、時間単価と売上、顧客向けのPDFレポート、Live Activity、Apple Watchに対応しています。2026年10月15日時点の日本のApp Store評価は4.9(10件)。顧客に稼働報告をPDFで出すだけなら十分で、サブスクリプションもありません。請求書は作れません。
強み
- 買い切り、アカウント不要
- iCloud同期、Apple Watch
- 顧客向けのPDFレポート
弱み
- 請求書は作れない
- 階層はフォルダ → タスク
- 評価10件
向いている人: 稼働報告だけを出し、請求書は別のツールで作る人。
料金形態: 買い切り

工数ノート
日本語で、案件ごとの売上を
工数ノートは、独立したばかりの人が最初に入れやすい日本製アプリです。2026年1月公開で、タイマー、案件ごとの時間単価、売上の自動計算、レポートがあり、アカウントなしの日本語の画面で無料から使えます。請求書は作れず、Apple Watchにも対応していません。2026年10月15日時点の日本のApp Store評価は5.0(1件)。
強み
- 時間単価と売上の計算
- 日本語、アカウント不要
- 無料から始められる
弱み
- 請求書はない
- Apple Watch非対応
- 評価はまだ1件
向いている人: 日本語の画面で、案件ごとの時間と売上だけを追いたい人。
料金形態: 無料(アプリ内課金あり)

Toggl Track
PCでの作業時間をそのまま記録するなら
Toggl Trackはクラウド型の時間記録で、iPhoneアプリは無料、Togglアカウントで同期し、詳しいレポートはWebにあります。2026年10月15日時点の日本のApp Store評価は4.6(およそ1,600件)。一日の大半をPCの前で過ごすなら、ブラウザから記録できるのは大きな利点です。データはTogglのサーバーにあり、iPhoneアプリに請求書はありません。
強み
- PCとiPhoneで同じ記録
- iPhoneアプリは無料
- 評価件数が多い
弱み
- アカウント必須、データはTogglのサーバー
- iPhoneアプリに請求書はない
- 顧客リストを外部に置く
向いている人: PCでの作業が中心で、ブラウザから記録したい人。
料金形態: iPhoneアプリ無料、Web有料プラン
比較表
| アプリ | アカウント必須 | データの保存場所 | 請求書 | 領収書の写真 | 対応 | 料金形態 | 評価 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| iTimeSheet | 不要 | あなたのiPhone(バックアップは自分のiCloud) | はい (Studio) | はい (Pro) | iPhone + Apple Watch | 無料プラン+有料プラン | 1.0 ★(1) |
| Misoca | 必須 | 提供元のサーバー | はい | — | iPhone + Web/その他 | 無料プラン+有料プラン | 4.7 ★(14,937) |
| freee請求書 | 必須 | 提供元のサーバー | はい | — | iPhone + Web/その他 | 無料プラン+有料プラン | 4.5 ★(2,510) |
| Timemator | 不要 | あなたのiPhone(バックアップは自分のiCloud) | いいえ | — | iPhone + Apple Watch | 買い切り | 4.9 ★(10) |
| 工数ノート | 不要 | あなたのiPhone(バックアップは自分のiCloud) | いいえ | — | iPhone | 無料(アプリ内課金あり) | 5.0 ★(1) |
| Toggl Track | 必須 | 提供元のサーバー | いいえ | — | iPhone + Web/その他 | iPhoneアプリ無料、Web有料プラン | 4.6 ★(1,592) |
App Storeの評価は2026年10月15日時点(日本のApp Store)。
iTimeSheetで過ごす一日
日額の案件一件と顧問契約二件を持つ独立コンサルタントの月初を追います。
1日の朝9時
Studioの定期請求の通知が届きます。請求書タブで顧問契約二件の未請求額を確認し、請求書を作って送ります。
10時、日額案件の現場
Watchで「C社 → 日額プロジェクト」を開始。日額を所定の時間で割った時間単価が案件に設定されているので、稼働時間がそのまま金額になります。
15時、顧問先からの電話
案件を「D社 → 顧問契約」に切り替え。日額案件の記録は保存され、顧問契約にこの月何時間使ったかが積み上がります。
月半ば、入金確認
振込を確認して請求書を入金済みに。期限を過ぎた一件には、下書き済みの催促メールを送ります。

よくある質問
顧客先のネットワークが使えないときも記録できますか?
できます。顧客のゲスト用ネットワークに入れなくても、記録はiPhoneの中に保存されるので影響はありません。会議室でApple Watchを押した分も、iPhoneとつながった時点で押した時刻のまま記録されます。外部との通信が発生するのは、自分のiCloudにバックアップするときと、Appleでサブスクリプションを買うときだけです。
顧客リストはどこに保存されますか?
顧客リストはあなたのiPhoneにしかありません。登録するメールアドレスもアカウントもなく、提供元のサーバーに送られる仕組みがありません。バックアップは自分のiCloud Driveに置かれる1ファイルで、ファイルアプリから見えます。独立して事業を売却したり畳んだりするときも、データはCSVで書き出して持ち出せます(Essential以上)。
源泉徴収のある請求書は出せますか?
Studioの請求書は日本向けの法定記載事項に対応したレイアウトで、インボイスの登録番号は発行者情報として自分で入力します。源泉徴収税額を自動で差し引く機能はiTimeSheetにはありません。必要な場合は自由記述の支払い案内欄で補い、扱いは税理士に確認してください。
一人で使うと、いくらかかりますか?
無料枠は顧客3件と1日2件の記録まで。Essentialは¥600/月または¥4,000/年、Proは¥1,000/月または¥7,000/年、Studioは¥1,500/月または¥11,000/年です。請求書と定期請求の通知はStudio。Studioに無料トライアルはありませんが、透かし入りのプレビューで実データの請求書を確認できます。解約はAppleアカウントの設定から。
顧問契約の範囲を超えているかは分かりますか?
分かります。顧問契約を独立した案件にしておけば、レポートでその案件に月ごとに何時間使ったかが見え、前の期間との差も確認できます(案件への掘り下げはEssential以上)。超過を自動で警告する機能はありませんが、数か月分の時間を見せれば、契約金額を見直す話し合いの根拠になります。
結論
日額の案件と顧問契約を抱える独立コンサルタントには、iTimeSheetを勧めます。記録と請求書が同じ数字でつながり、毎月の請求は朝9時の通知で思い出せて、未入金の催促と入金の確認まで一か所で済みます。
請求書の様式と郵送ならMisoca、freeeで帳簿をつけているならfreee請求書、稼働報告だけならTimematorです。日額単価の設定はiTimeSheetにはその機能はないので、時間単価への換算が手間に感じるなら、無料枠で試してから決めてください。