フォトグラファー向けiPhone時間記録アプリ6選(2026年)。撮影の後に続くレタッチの時間まで、料金に入れる
撮影料を決めるとき、多くのフォトグラファーは撮影の時間で考えます。ところが実際には、撮影の3時間の後に、セレクト、現像、レタッチ、納品で何倍もの時間が続きます。前金をもらって機材を押さえ、撮影し、夜中にレタッチをして、納品後に残金を請求する。その流れのどこで時間が消えているかを知るためのアプリを選びました。

2008年、フランスのフォトグラファーが5つ星のレビューを書いてくれました。フォトグラファーとして、自分の時間を何に使っているかを知る必要がある、iTimeSheetならそれがとても速くできる、Excelをメールで送れるのはいい考えだ、そして期間ごとの作業の配分をグラフで見られる統計の機能を待っている、と。v5のレポートには、顧客別の売上と時間、期間ごとの比較があります。撮影とレタッチの配分を見たい、という彼の動機は、今のフォトグラファーにもそのまま通じます。
この記事は、ブライダル、商品撮影、ポートレート、取材撮影などを一人で請けるフォトグラファーに向けています。スタジオで複数のアシスタントを抱えるなら、予約や契約まで扱うスタジオ管理アプリの方が合います。
評価と件数は書いた日の日本のApp Storeの表示そのままです。1位は私の作ったアプリなので、そのつもりで読んでください。2位以下は、iTimeSheetが合わないフォトグラファーへの正直な推薦です。
順位の付け方
フォトグラファーの時間は撮影の後に長く続くので、撮影以外の時間をどれだけ拾えるかで評価しました。
- 撮影と編集を分けられるか撮影、セレクト、現像、レタッチ。工程ごとに分けないと、どこで時間がかかったか分かりません。
- 前金と残金の流れ予約時に前金をもらい、納品後に残金を請求する流れに合うか。
- 機材と移動の費用レンタル機材、交通費、駐車場。案件ごとに付けて、料金の見直しに使えること。
- 予約や契約の管理予約の受付や契約書まで必要か、時間と請求だけでいいか。ここでアプリの種類が分かれます。
- 顧客の写真と情報の扱い顧客の個人情報をどこに置くか。
ランキング
App Storeの評価は2026年10月15日時点(日本のApp Store)。

iTimeSheet
撮影から納品までの時間を工程ごとに残し、前金と残金を請求する
iTimeSheetの顧客 → 案件 → タスクは、顧客 → 撮影案件(佐藤家ブライダル) → 工程(打ち合わせ、撮影、セレクト、レタッチ、納品)として使えます。時間単価は顧客から案件、工程へと引き継がれ、撮影とレタッチで単価を分けることもできます。撮影中はApple Watchで開始と停止、夜のレタッチはMacの前でiPhoneのロック画面やProのウィジェットから記録します。レポートでは顧客別の売上と時間、期間ごとの比較が見られ(案件への掘り下げはEssential以上)、工程ごとの記録は週と月のタイムシートで見返せます。
機材と移動の費用は経費として案件に付けます。Proでは領収書の写真が付けられ、既製カテゴリ14種類には機材(ハードウェア)、ソフトウェアのサブスクリプション、走行距離、駐車場、電車などがあります。Studioでは見積書に独自の連番があり、承諾されたら請求書に変換、承諾済みの見積額の2割、3割、5割のいずれかで前金(着手金)の請求書を出せます。納品後の請求書は未請求の時間と経費を拾い(前金は自動では差し引かれないので自分で調整します)、日本向けの法定記載事項に対応し、登録番号は自分で入力します。
データはiPhoneの中だけで、アカウントも提供元のサーバーもありません。弱点もあります。予約の受付、契約書、質問票、オンライン決済、写真のギャラリー納品は、iTimeSheetにはその機能はありません。Mac版もiPad版もなく、一人用で、会計ソフト連携もありません。表示言語は英語・フランス語・スペイン語・ドイツ語・韓国語で、日本語UIはまだありません。

強み
- 撮影、セレクト、レタッチを工程として分けて記録
- Proの既製カテゴリに機材とソフトウェアのサブスクリプション
- Studioで見積、前金の請求書、残金の請求書、赤伝
- アカウントなし、顧客の情報は手元だけ
弱み
- 予約、契約書、オンライン決済、ギャラリー納品はない
- Mac版、iPad版はない
- 一人用、会計ソフト連携なし
- 日本語UIなし。日本のストアの評価はまだ1件
向いている人: 撮影とレタッチの時間を把握して料金を見直し、前金から残金まで自分で請求する一人のフォトグラファー。
料金形態: 無料枠は顧客3件と1日2件の記録まで。Essential(¥600/月または¥4,000/年)で記録無制限、書き出し、レポートの掘り下げ。Pro(¥1,000/月または¥7,000/年)で領収書の写真と既製の経費カテゴリ、ウィジェット。Studio(¥1,500/月または¥11,000/年)で見積と前金の請求書。Studioに無料トライアルはありませんが、透かし入りの請求書プレビューで実データのPDFを確認できます。解約はAppleアカウントの設定から。
★★★★★ Tip top !このソフトにはとても満足しています。フォトグラファーとして、自分の時間を何に使っているかを知る必要がありますが、Itimesheetならそれがとても速くできます。Excelをメールで書き出せるのはとてもいい考えです。次は、期間ごとの作業の配分を見られるグラフ付きの統計機能を待っています。追伸:私のすべてのメールに24時間以内に返事をくれた開発者に感謝します。本当にしっかりした対応です。
フランス語から翻訳 ·« Je suis tres content de ce logiciel. En tant que photographe, j ai besoin de savoir comment je depense mon temps et Itimesheet me permet de la faire tres rapidement. L export excel par mail est une tres bonne idee. J attend maintenant le module statistique avec les graphes pour visualiser la repartition de mes taches sur une periode donnee. Ps : merci au developpeur qui a repondu en moins de 24 heures a tous mes mails. Un vrai suivi ! »
Matador200 · App Storeレビュー · France · 2008年

Pixieset Studio Manager
予約、契約、質問票、決済までまとめるスタジオ管理
Pixieset Studio Managerはフォトグラファー向けのスタジオ管理アプリで、予約、契約書、質問票、支払いを扱い、請求の機能もあります。無料プランと有料プランがあり、アカウントとクラウドが前提です。日本のApp Storeにはまだ評価がありません。予約から契約、決済までを一か所にまとめたいなら、iTimeSheetよりずっと多くのことができます。時間の記録が中心のアプリではありません。
強み
- 予約、契約書、質問票、支払い
- 請求の機能
- 無料プランから始められる
弱み
- アカウント必須、データは提供元のサーバー
- 時間の記録は中心ではない
- 日本のストアに評価がまだない
向いている人: 予約、契約書、決済までを一つのサービスで管理したいフォトグラファー。
料金形態: 無料プラン+有料プラン

Studio Ninja
リードから見積、契約、請求までの撮影ビジネス管理
Studio Ninjaは撮影ビジネスの管理アプリで、リード、見積、契約書、請求書を扱うサブスクリプションです。アカウントとクラウドが前提で、日本のApp Storeにはまだ評価がありません。問い合わせから契約までの営業の流れを管理したいなら、iTimeSheetにない機能がそろっています。撮影後の編集時間を細かく記録する作りではありません。
強み
- リード、見積、契約書、請求書
- 撮影ビジネス向けの設計
- iPhone以外でも使える
弱み
- サブスクリプション、アカウント必須
- 時間の記録は中心ではない
- 日本のストアに評価がまだない
向いている人: 問い合わせから契約、請求までの流れを管理したいフォトグラファー。
料金形態: サブスクリプション

Misoca
企業案件の請求書を日本語の様式で
Misocaは弥生の請求書アプリで、見積書・納品書・請求書をインボイス制度に沿って作り、郵送代行があります。2026年10月15日時点の日本のApp Store評価は4.7(およそ1万5千件)。企業の広告撮影で納品書と請求書を日本語の様式で出すなら安心です。アカウント必須で、時間の記録はありません。
強み
- 見積書・納品書・請求書、インボイス制度対応
- 郵送代行
- 評価件数が最も多い
弱み
- 時間の記録はない
- アカウント必須、データは弥生のサーバー
- 編集時間の把握は別に用意する
向いている人: 企業案件が多く、納品書と請求書を日本語の様式で出したいフォトグラファー。
料金形態: 無料プラン+有料プラン

Timemator
買い切りで、MacやiPhoneの編集時間を同期
Timematorは買い切りの時間記録アプリで、アカウント不要、iCloud同期、時間単価と売上、顧客向けのPDFレポート、Live Activity、Apple Watchに対応しています。2026年10月15日時点の日本のApp Store評価は4.9(10件)。複数のApple端末で記録を同期したいフォトグラファーには、iTimeSheetより向いています。請求書は作れません。
強み
- 買い切り、アカウント不要
- iCloud同期、Apple Watch
- 顧客向けPDFレポート
弱み
- 請求書は作れない
- 階層はフォルダ → タスク
- 評価10件
向いている人: 買い切りで、Apple端末のあいだで記録を同期したいフォトグラファー。
料金形態: 買い切り

Toggl Track
PCでのレタッチ時間を、ブラウザから記録する
Toggl Trackはクラウド型の時間記録で、iPhoneアプリは無料、Togglアカウントで同期し、Webから記録とレポートができます。2026年10月15日時点の日本のApp Store評価は4.6(およそ1,600件)。レタッチをPCで長時間するなら、ブラウザから記録できるのは便利です。データはTogglのサーバーにあり、iPhoneアプリに請求書はありません。
強み
- PCとiPhoneで同じ記録
- iPhoneアプリは無料
- 評価件数が多い
弱み
- アカウント必須、データはTogglのサーバー
- iPhoneアプリに請求書はない
- 経費の記録は中心ではない
向いている人: PCでの編集時間を中心に記録したいフォトグラファー。
料金形態: iPhoneアプリ無料、Web有料プラン
比較表
| アプリ | アカウント必須 | データの保存場所 | 請求書 | 領収書の写真 | 対応 | 料金形態 | 評価 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| iTimeSheet | 不要 | あなたのiPhone(バックアップは自分のiCloud) | はい (Studio) | はい (Pro) | iPhone + Apple Watch | 無料プラン+有料プラン | 1.0 ★(1) |
| Pixieset Studio Manager | 必須 | 提供元のサーバー | はい | — | iPhone + Web/その他 | 無料プラン+有料プラン | — |
| Studio Ninja | 必須 | 提供元のサーバー | はい | — | iPhone + Web/その他 | サブスクリプション | — |
| Misoca | 必須 | 提供元のサーバー | はい | — | iPhone + Web/その他 | 無料プラン+有料プラン | 4.7 ★(14,937) |
| Timemator | 不要 | あなたのiPhone(バックアップは自分のiCloud) | いいえ | — | iPhone + Apple Watch | 買い切り | 4.9 ★(10) |
| Toggl Track | 必須 | 提供元のサーバー | いいえ | — | iPhone + Web/その他 | iPhoneアプリ無料、Web有料プラン | 4.6 ★(1,592) |
App Storeの評価は2026年10月15日時点(日本のApp Store)。
iTimeSheetで過ごす一日
ブライダル撮影一件の流れを追います。
予約の日
見積が承諾されたら、Studioで見積額の2割、3割、5割のいずれかを前金の請求書として出します。入金を確認してから、当日の日程を押さえます。
撮影当日
式場に着いてApple Watchで「佐藤家 → ブライダル → 撮影」を開始。駐車場代は既製カテゴリで案件に付けます。
翌週の夜
Macの前でiPhoneのロック画面から「レタッチ」に切り替え。三晩で合計が撮影時間の数倍になっているのが週の画面で分かります。
納品の後
請求書タブで未請求額を確認し、前金の分は自分で確かめてから請求書を作り、振込が来たら入金済みに。タイムシートで撮影とレタッチの時間を見比べて、次の料金を見直します。

よくある質問
式場や山の撮影地で通信できなくても記録できますか?
できます。記録はすべてiPhoneの中に保存され、通信がなくてもタイマーと手入力は動きます。Apple Watchのタップも、iPhoneと離れているあいだ溜めておかれ、つながった時点で押した時刻で登録されます。通信が要るのは自分のiCloudへのバックアップと購入のときだけです。
顧客の情報はどこに保存されますか?
あなたのiPhoneの中だけです。アカウントも提供元のサーバーもなく、バックアップは自分のiCloud Driveに1ファイルとして置かれ、Essential以上は毎日自動です。写真そのものをiTimeSheetに保存するわけではなく、記録されるのは時間、経費、領収書の写真、請求の情報です。
前金と残金の請求書は、インボイス制度に対応していますか?
Studioの請求書は日本向けの法定記載事項に対応したレイアウトで、インボイスの登録番号は発行者情報として自分で入力します。前金は承諾された見積の2割、3割、5割のいずれかで請求書にでき、残金の請求書は未請求額から作ります。前金は自動では差し引かれないので、その分は自分で調整します。源泉徴収税額を自動で差し引く機能はiTimeSheetにはありません。
一人のフォトグラファーだと、いくらかかりますか?
無料枠は顧客3件と1日2件の記録まで。Essentialは¥600/月または¥4,000/年、Proは¥1,000/月または¥7,000/年、Studioは¥1,500/月または¥11,000/年です。前金と請求書まで出すならStudio。Studioに無料トライアルはありませんが、透かし入りのプレビューで実データの請求書を確認できます。解約はAppleアカウントの設定から。
予約の受付や契約書もアプリで管理できますか?
iTimeSheetにはその機能はありません。予約、契約書、質問票、オンライン決済が必要なら、PixiesetやStudio Ninjaのようなスタジオ管理アプリが向いています。iTimeSheetは時間、経費、見積と請求に絞った道具なので、スタジオ管理アプリと併用するフォトグラファーもいるはずです。
結論
撮影の後のレタッチまで含めた時間を把握し、前金から残金まで自分で請求するフォトグラファーには、iTimeSheetを勧めます。工程ごとの時間が残り、機材や交通費は案件に付き、料金を見直す根拠が手に入ります。
予約、契約、決済まで一つにまとめたいならPixiesetかStudio Ninja、企業案件の請求書ならMisoca、買い切りならTimematorです。日本語UIがない点は、無料枠で確かめてください。